カール大帝

カール大帝(Karl , Charlemagne;在768-814):ピピンの子
 カロリング朝フランク王国最盛期
外征
 774年:ロンバルド族を討ってイタリア征服
 アッティラのフン族の後に侵攻してきたモンゴル系アヴァール(Avars)族を制圧
 772年:サソニアの戦いで北のサクソン族を撃退
 778年:南のイスラム教徒を撃退
内政
 795年:イスパニア辺境伯設置を皮切りに、全土を州に分割し伯(Graf)を設置。それぞれの伯の統治を監視するために巡察使を派遣

[カロリングルネサンス] ブリタニアからアルクィンを招聘し古典文化を復興
ケルト=ゲルマンの抽象的装飾主義の中、メロヴィング朝時代に下火になっていた人物表現や自然表現を「古代復興」

カールの戴冠(800)
 ローマ法皇レオ3世がカールにローマ帝国の帝冠を授与
 これにより西ヨーロッパに東ローマ皇帝に代わる正統なローマ帝国の後継権力が誕生

ケルト=ゲルマン文化、東方キリスト教文化、ローマ古典主義の融合時代へ
805年:帝都アーヘン(Aachen)の宮廷附属礼拝堂。ラヴェンナのサン・ヴィンターレ聖堂を模範として八角形集中式、円蓋、ビザンティン様式のモザイク
組紐文建築装飾が北イタリアから伝播しロマネスクの萌芽を準備
アダ福音書(800頃)を始めとするアーヘンのアダ写本群の様式がトゥール、ランス、コルビー、メッス、サン=ドニに受け継がれていく

キリスト教の二分化
 1054年:ローマ法皇を頂点とするローマ=カトリック教会と東ローマ皇帝を頂点とするギリシア正教会に完全分裂