『東京鉄道馬車図』

歌川国芳(1797-1861)の門人の芳邨(1846[弘化3]-?)の作品。1846年と言えば、米国の東インド艦隊司令長官ビッドルが浦賀に来航した年。この年に生まれた芳邨は明治時代に活躍したいわば最期の浮世絵師。馬車鉄道というのは軌道の上を馬車が走るもの。ニューヨークを範として東京馬車鉄道が1882(明治15)年に新橋・日本橋間で開業している。東京馬車鉄道は後に東京電車鉄道となり路面電車を運行することになる。そう、都電荒川線の軌道は馬車時代の名残なのだ。

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