秩父30番瑞龍山法雲寺

ここは本日の巡礼の折り返し地点。
地図で見ても秩父の札所のいわば西の端になる。近くに将門の名の付いた農園がある。このあたりは将門に由緒のあるところなのだろうか。将門といえば同じ武州でも青梅の話が有名だし、東京の大手町には将門公の首塚と言われる場所がある。

 そういわれれば、後に畠山氏や江戸氏を輩出した桓武平氏の秩父氏はまさに秩父に本拠を構えていた。
 何がしかの関係があるやもしれない。
 そうこう考えているうちに法雲寺に至る。このお寺の歴史も古く鎌倉時代に深谷山・岩の上堂に安置されていた深谷(ふかたに)観音を祀ったのだという。
 数々の寺宝をもって知られ、天文年間の古納札六枚や「天狗の爪」「龍の骨」「楊貴妃の鏡」がある。
 残念ながら、今回はそれらを目にすることは無かった。
本尊は楊貴妃観音とも呼ばれる如意輪観音であり、鎌倉建長寺19世道隠禅師が唐より持ち帰ったものと言い伝えられる。

秩父郡荒川村白久432



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