諍(いさか)いは もって生まれた 遺伝子か 悲しみの血は わが身にも流る
太古の昔、人は決して今よりも平和に暮らしていたわけではないのだろうか。確かに、現代のように一度に大量の人々の命を奪うような武器はなかっただろう。とはいえ、人の命の重さに数は関係はない。高知県の居徳遺跡群から発見された殺傷痕のある人骨が縄文晩期より前の3200年前のものであることが名古屋大年代測定総合研究センターの分析で分かったという。
悪化する 治安は 体感のみならず
司法統計によると、東京地裁で02年に起訴を受理した刑事事件の件数が1万6千件となった。この件数は昭和29年に現行統計が始まって以来の最高記録という。近年、統計数字以上に体感治安が悪化しているということが言われてきていた。しかし、どうやら、体感治安だけではなく実際の数字上の治安の悪化も事実のようだ。今までの最高件数は昭和51年で1万4千件ほどだというが、これは当時、公安事件が多発したからだという。それでも、数字の上では、戦後の混乱期を除いて最大の混乱期を迎えているということになる。 |