2003/1/16 (木) 

 東京の 一極集中 極まれり
 大阪府警の調べによると、大阪の刑法犯認知件が東京を下回り2位に。
 利益導く水道管 流れはなくとも 汚れあり
 「ゼネコン汚職事件(92.01)」であっせん収賄罪に問われた中村喜四郎・元建設相(衆院茨城7区)の上告が最高裁第2小法廷(福田博裁判長)で棄却決定となった。
 同事件は、公正取引委員会の「埼玉土曜会談合事件」に関する刑事告発断念を巡ってのもの。結局は公正取引委員会独自の判断で告発は行われなかったが、請託があったのかどうかが焦点として争われてた。この決定によって、公職選挙法と国会法の規定により失職することになる。
 「李下(りか)にに冠を整(ただ)さず」、「瓜田(かでん)にに履を納(い)れず」(「古楽府(君子行)」 )ということだろう。
 汚れた田に水道管を引いてはならない。

 強盗を 絡め取ったり 剛速球
 玉が速かったのかどうかは定かではない。しかし、カラーボールは強盗のスピード逮捕に直結した。その意味で、将に剛遡及。「湖東勝堂郵便局(滋賀県湖東町勝堂)強盗事件」で愛知川署は容疑者を強盗未遂でスピード逮捕。


▼暖かい日は寝るのに限る
 寒い朝には蒲団に潜って寝るのに限る
 暑い日には木陰で寝るに越したことはない
 風が強い日は窓際で寝るに限る。外に出るとろくなことはない
 夕方は西日が強すぎるのでソファーで寝るのに限る
 冬は炬燵で寝るのに限る
 何もない日は昼まで寝るに限る

▼うちの猫。
 家の裏に捨てられていたのを拾ってから15年。謙虚だったのは数日の間だけ、あとは我侭のし放題。それでも、いたずらをする前には、大きな大きな声で3回ほど鳴く。いや喚く。「いいか〜。やるぞ〜。いいんだなぁ〜」と鳴く。
家族のものが何も反応しないとき、無視しているときは暗黙の許諾と解しているらしい。途端に、ガチャンバリバリと始まる。
 そんな元気の良かったのも、今ではすっかりおばぁさん。
 自分の縄張りに隣りの三銃士がやって来てもニャーともウーとも言わない。
 日がな一日、ボーとしている。
あまりに、ボーとして突っ立ったままであるときには、「オーイ、息してるか」と聞く。すると、にゃぁと鳴く。「生きているか、息してるか」と聞くとにゃおと鳴く。
「これ食べるか」と口の中を見せるとゴロにゃんと相成る。



2003/1/15 (水) 

 パっとは咲かず さいでりあ 年は越えるも たち枯れる
 婦人という 言葉は 死語の仲間入り
倒産が相次ぐ。雑誌「婦人生活」で知られる婦人生活社(1947年創業、資本金2000万)もまた不況の波に飲み込まれてしまった。
厳しい状況は一体、いつまで続くのだろうか。不況による社会不安は、もはや記録映画だけの世界ではなく、現実の世界を覆っている。

:「手形関係の原因関係への影響

2003/1/14 (火) 

 玉でなく 車が出てきた パチンコ屋
 車が飛び込む事故が何件か続いたが、今度の舞台はパチンコ屋。衝突事故の弾みで東京都北区豊島パチンコ店に飛び込んだということらしい。業務上過失傷害容疑ということになるが、これでは安心してパチンコも出来ない。ガードレールは設置されていたのだろうか。もっとも設置されていたとしても、鉄の塊が飛び込んできた場合には防ぎきれるのか。客の怪我が重くなかったことには安堵する。
 金額は 善意を 踏みにじるのに 足りる額
「阪神・淡路大震災復興基金」から震災助成金を詐欺したとしてNPO代表が兵庫県警に逮捕された。金額は10万円という。この時期にこの事件。事実とするなら、なんとも残念な事件。金額的には10万円だけれども、こういうことはあって欲しくない。

2003/1/13 (月) 

 文字通り 人に成るには 程遠し
 今年の成人式は穏やかだったという。しかし、但書がつく。会場は様々な努力によって波乱となるのは免れたが、若さ故の無謀とも言うべきマグマは他のところで爆発したようだ。山形ではRV車で駅の階段を登ったという。JR山形駅東口ということ。この駅に行ったことが無いので状況を想像することが出来ない。それにしても、RV車で登れるのかと変なところで感心してしまう。「人に成るには」などと偉そうなことが思い浮かんだ。確かに最低限のルールを守ることは必要だろう。とはいえ、若いときには目立ちたいもの。特に、あれもだめこれもだめだけど頑張りなさいという閉塞感の漂う現状では、どこかに噴出し口を設ける必要はあるのだろう。駅の階段を車で上って全国的に注目されるのが人生最大のイベントでは少し悲しすぎる。
それにしても、オーエムエムジーが行った調査の結果の20歳の自分を「78%が大人とは思わない」というのは何とも。
 万札を 刷っていいのは 君じゃない 
カラーコピー機の性能がアップしているとはいえ、単純にお札をコピーしただけで人の目を欺けるほど簡単ではない。通貨制度というのは、人の信用の上に成り立つもの。ということは、その偽造は人々の信用という社会的制度に対する挑戦とも言える。それほどの大胆なことを考えたわけではないのだろうが、それほどの重い意味を持っている。  昨年の「熊本県合志町薬局偽札事件」で大津署により偽造通貨行使容疑で指名手配されていた男が福岡県内で逮捕された。

 日野の七福神に詣でる。とは言っても、御朱印をもらえるのは7日までだから時期外れではある。御朱印を戴くことが目的ではないのでそれは一先ず置いておく。日野と言ってもピンと来ない人が多いかもしれない。新撰組の土方副長の故郷といったほうが分かり易いだろう。ちなみに、日野七福神の中には石田寺という土方家の菩提寺もある。
 この日野から八王子の辺りにかけての地域は、鎌倉室町期にはいわゆる武蔵七党の一派が勢力を張っていたところであり、武士の揺籃の地としても知られる。その気風を残していたのか、あるいは後北条氏の滅亡後に徳川家に抱えられて江戸の備えとして駐屯した八王子千人同心の影響もあってなのか、江戸時代に至ってもこの辺りは農民でも非合法に苗字帯刀をするという習慣を残したところであったとして知られている。
 また、この地は新田氏が鎌倉幕府の北条氏と、そして新田氏、足利氏、北条氏が室町初期の戦の刃を交えたところでも、鎌倉公方と山内上杉、犬懸上杉氏が三つ巴の戦いを展開したところでもある。そういうわけで、多くは住宅地の中に埋もれてはいるものの、今なお、その嘗(かつ)ての兵(つわもの)どもの址を随所に見ることが出来る。
 というわけでの日野七福神詣で。当然、どの寺も歴史のある寺ばかり。寺とは言っても、そもそもは城館址であったところに寺が建立されたというところもある。田村氏館、平山城、高幡城いづれも歴史に登場する城館。そうしたものを訪ねながら、暖かい日を過ごした。
日野七福神

2003/1/12 (日) 

▼ 振り下ろす 場所が 無くなる 拳かな
北朝鮮のボルテージが上がってきている。一体、どこで妥協点を見出すのだろうか。第二次大戦前夜の民族主義的な悪夢が脳裡を過ぎる。国内世論を煽動しているつもりが、煽動したはずのものに流されて身動きが取れなくなるという事態が一番恐ろしい。
▼ 借金に 命も霞む 恐ろしさ 
文京区強盗殺人事件(02年8月)で警視庁富坂署の捜査本部は「i」容疑者を強盗殺人の容疑で逮捕。若さゆえとは言いたくはない。22歳の成年(青年)の借金故の犯罪。日本全体が他国と比べれば豊かになった状況で借金返済のために殺人を犯すとは。貧しさが原因の犯行なのか、それとも。