2003/1/24 (金) 

 開かれた 司法で 理由を開示する
 広島市タクシー乗客死傷事故(99.8.28)で酒気帯び運転で赤点滅信号無視の乗用車と衝突したタクシー運転手に対して、最高裁第2小法廷が「黄色の点滅信号の時、交差する道路から高速で進入する車があるとは想定し難いうえ、夜間だったことも考えると、徐行したとしても衝突を回避できたと断定するのは困難」とし判決理由を告げた上で無罪判決を下した。2001年1月以来の逆転無罪判決であり、最高裁が刑事事件判決で相当な場合の理由告知の申し合わせの初適用。
 開かれた司法を目指して様々な意見が出されている。その中で良く出されるのが陪審制の導入。陪審制というとアメリカなど海の向こうの話のようだけれども日本でも昔は存在していた。いろいろと問題があるのだろうが、専門家の判断が常に正しいとは言えない。そういう意味では開かれるということへの努力は評価に値する。



2003/1/23 (木) 

 支えあう はずの夫は どこに行ったのか
 悲劇である。何もない時は、いざ知らず、助けが必要になったときには支えあうのが夫婦であり家族だろう。
 歩行困難な妻に食事を与えず、医師にも見せず放置し死へと追いやった夫が静岡中央署に保護責任者遺棄致死罪で逮捕された。

 夜、京成電鉄京成本線で踏み切り事故の速報がテレビで伝えられる。ワゴン車に死者が出るという惨事となった。目撃者によると、踏み切りが降りているところにワゴン車が突っ込んだという。
 そういえば、踏み切りで一旦停止しない車を散見する。危険や惨事は自分の身には降りかからないということを考えるのは止めにしようと思う。



2003/1/22 (水) 

 警官の 体を張った 一発で お縄となった窃盗犯
 福岡飯塚署豆田駐在所の巡査部長が職務質問を振り切った不審車(盗難車)に対して発砲。巡査部長も車に轢かれるなどしたというが、銃弾は男(窃盗容疑で指名手配中)の足に命中し、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。警官は拳銃を携帯していても撃たないというのが「常識」であったというのは、もはやかつての話。よく、米国のニュースでの犯罪者に対する毅然とした態度に対して複雑な思いを抱いたことを思い出す。複雑というのは、犯罪者に対して甘すぎるのは良くないという一方で、そうは言っても犯罪者にも人権があるという思いのこと。
とはいえ、犯罪が悪質化している現状としては警官の毅然とした態度を支持する声も多いのは実情と言えよう。



2003/1/21 (火) 

 ビル影に 川は見えねど 川崎の 旧東海道を 踏みしめて 心はしばし 江戸時代
 川崎に赴いたついでに旧東海道を「中の本陣」から「田中の本陣」までぶらりと散歩。

2003/1/20 (月) 旧暦12月18日

 謝罪の言葉を 紙に写しても 文字となる 言葉は二度と消えることなし
 週刊朝日が地村さん夫妻取材で1ページの謝罪記事を出すことに。 記者が無断で会話を録音したという。

 父親の 威厳薄れて 久しいも 頼れる父は ここに健在
東急田園都市線鷺沼駅で中学一年生の娘の父親が、娘に痴漢行為を働いた男を現行犯逮捕。

 引き際を 忘れた人に 範示す 余韻を残す 土俵際
 一時代が去った思い。いろいろと言われもしたが、それも横綱であったが故だろう。 貴乃花が引退し一代年寄を襲名した。まだ、勝てるのではないのかという、希望に満ちた主観的意見も聞かれた。それほどに惜しまれての引退。 力がないのに、後進に席を譲ろうとはしない方々はどう受け止めただろうか。

2003/1/19 (日) 旧暦12月17日

 道を行く 弱きを狙う 悪党の 甘い考え打ち砕く 市民連携 すがすがし
 貝塚市堀で主婦が後ろから鈍器のようなもので殴られカバンを奪われた。ここまでは、残念ながら日常的とまでなってしまったニュース。 しかし、その後が小気味が良い。 俄かに助っ人現れ、悪党と格闘。終には、カバンを取り返したうえ悪党を撃退したという。しかも、助っ人は女性。 二重にすがすがしい。 東京駅の事件もあったので、こうした行為を皆に勧めるということは危険だと言われるだろう。そうであったとしても、善良な市民は強しということを言いたい。

2003/1/18 (土) 

 日本の 歴史を盗む 墓泥棒 モノ手に入れても 心盗めず
 歴史上で繰り返された三種の神器の争奪戦を真似たのか。あるいは、神器の代わりとして手中に収めようとしたのだろうか。それにしては、御旗を立てるときの声は未だに聞かれない。
 ということは、悲しいかな、自己の欲得での犯行ということになる。奈良県内での貴重な文化財の盗難が相次いでいるという。
 今回は後醍醐帝所縁(ゆかり)の吉野の賀名生(あのう)御所が標的になった。賀名生(あのう)御所の歴史的な品は、どこかに消えたが賀名生(あのう)御所そのものは存在している。賀名生(あのう)御所にあってこそ価値のある品は賀名生(あのう)御所から持ち去られることで存在意味を無くしたと考えるのは私だけだろうか。

:「鎌倉宮」他
▼ 任意同行の現場に出くわす。
 最初は自転車に乗った2人の警察官が建売の空き地にいた業者に声を掛けていた。
間違って不審者通報されたのかと思った。が、しかし、である。一人はその場に残って自動車のナンバーを控えたり、免許証の提示を求める。もう一人はどこかへ。そうこうして5分ほどすると、今度はパトカーがやって来た。加えて先ほどの警官も戻ってきた。合計で4人の警官。
 一体、何事か。近づいて耳を澄ますとしきりに「看板」の声。許可を経ないで違法に看板を方々に出していたからなのか。
 そのうちに、事情を聞かれていた業者の人が看板を持って電信柱の所に。警官が看板を受け取って電信柱に括り付けるポーズ。看板を業者に手渡す。業者も同じように括り付ける格好をして、ハイポーズでぱちり。
 そして、業者は警察署に4人の警官と連れ立って去っていった。

2003/1/17 (金) 

 モアイ像 名前を汚名で 刻み込む 自ら残す 恥の刺青(いれずみ)
 その場で取り押さえられたものの事情聴取で済んだという。日本の新聞では実名は報道されていない。しかし、現地では日本人イコール○○として長らく記憶されるだろう。


▼さて 今日は何を食べよう
壬生菜は買うたし 九条ももろた
ゆばは まだある 鍋もある
さて 今日は何を食べよう
錦を歩く ひと時の 家路を帰る
寒さ吹き飛ぶ この楽しさ   

:京都錦市場。
 新京極通に面した錦天満宮から延びる錦小路に軒を連ねる京都市民の台所。京野菜が手に入るということで観光客も集まる。但し、私はゆばが好き。
 錦小路の屋根を飾る三色の天井は、京都をイメージする朱・黄・緑。
中京区富小路通四条上る西大文字町609 錦市場商店街振興組合