2003/2/6 (木) 旧暦1月6日、庚戌、赤口、二黒土星
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嗚咽する犬のこと。
かの犬、近所でも心配されている。真夜中に泣く声が迷惑と感じる人はどうやらいない。ほえ声ではないからだろう。嗚咽だからである。その悲しい声は本当に人を心配にさせる。余りにも自分の視野が狭く、塀しか見えないために悲しくて泣いているのだろうか。これ以上、犬の嗚咽が続くと近所の動物病院の先生に話してもらったほうが良いのではないのか。近所のお節介な井戸端会議が続く。
そうした騒々しさに気が付いたのかどうかは分からない。
今日、ようやく飼い主が犬小屋の口を若干外が見える方向に変えていた。そして、気が付いてみると嗚咽が聞こえなくなっていた。それでも、お節介さが頭をもたげて、思わず、その犬が何ともないのか確認してしまう。外を見ていた。
君のいる世界は、こんなに広いんだよ。塀だけじゃないんだよ。声をかけた。
折角なんだから、ガーデニングの鉢植えで埋まっている南向きの庭のほうに犬小屋を置いてあげたらいいのにとも思ってしまう。
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[事件簿]
事件名:「元オウム教団信者虚偽転入届提出事件」
事件現場:小諸市
事件発生:2002年6月13日
被疑者:在家信者、建築作業員Y(35)
容疑:電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪
事実:同容疑者は松本市在住にもかかわらず転入届を小諸市役所に提出し住民票を取得。運転免許証の住所として申告。なお、小諸には同教団の道場があるという。また同教団への強制捜査は公安審査委員会による観察処分3年間延長決定以来初めて。
2003/2/5 (水) 旧暦1月5日、己酉、大安、一白水星
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最近、越してきた家がある。その真新しい家では犬が飼われている。この犬、玄関と塀との間の人一人がようやく通れるような狭さの空間に犬小屋を置かれて、その中にいる。犬小屋の幅と塀までの空間がほぼ同じなので体を少し斜めにしなければ、どうやら外に出ることは出来ない。そういうところにいる。彼か彼女かは定かではないけれども、その犬は塀しか眺めることが出来ないということになる。
その犬は嗚咽する。泣くのではない。遠吠えをするのではない。号泣するのだ。人が人生で耐えようもない悲しみに直面したときのように嗚咽する。
初めてその悲しい声を聞いたとき、その声が何から発せられているのか全く検討が付かなかった。嗚咽は夜昼なく続いた。そうすると、どうやら新しく引っ越してきた家にいる犬だと分かった。時には、その嗚咽を励ますように、周囲の犬達が鳴く。
あたかも「頑張れよ」というように。それでも嗚咽は続いている。
散歩をさせてもらっていないのだろうか。どこか身体が悪いのだろうか。心配になってくる。よその家の飼い犬とはいっても気になってくる。とはいえ、よその犬だから、どうこうするということは出来ない。飼い主に声をかけようにも余計なお世話と言われるかもしれない。
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[事件簿]
事件名:「新座市カラーギャング事件」
事件現場:朝霞市、東武東上線朝霞駅前
事件発生:2002年12月1日
被疑者:14〜18歳の少年22人(志木グループ)、16〜19歳の少年3人(池袋グループ)
被害者:志木の少年5人など
容疑:凶器準備集合罪
事実:警視庁少年事件課と池袋署により逮捕。主導権争いが乱闘に発展、機動隊の出動のうえ双方逮捕となる。
[事件簿]
米国連邦大陪審(the federal grand jury)が空中分解したスペースシャトル・コロンビア号の破片を盗んだ窃盗罪の容疑でテキサス州東部の住民2人(Merrie Hipp[43]、Bradley Justin Gaudet[23])を起訴。連邦地方検事局は落下片の占有は連邦政府に帰属するとして警告を発していた。
連邦刑法によると、窃盗の刑は最長10年の懲役と25万ドルの罰金となる。
2003/2/4 (火) 旧暦1月4日、戊申、仏滅、九紫火星
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6・3を 4・3・2へと 1・2・3
東京品川区が小中学の6・3制を2006年開校する一貫教育校で4・3・2制にするという発表をした。
現行の義務教育制度の枠の中での改革であり、また年限区分の問題にしか過ぎないとする意見も聞かれる。しかし、最初の一歩としては非常に興味深い。こういう独自性をアピールしたことで、品川区住民以外で品川区の一貫校に通いたいと考える子や通わせたいと考える親も出てくるのではないだろうか。
小生の卒業した小学校と中学校は隣り合っていた。簡単に飛び越えられるフェンスで仕切られていただけだった。小学校の時はフェンスの向こうの少しだけ大人びた世界に憧れたりしたもの。しかし、いざフェンスの向こうに行けるという段になったときには、学区が異なるために離れていく友達との別れが辛かったことを思い出した。
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2003/2/3 (月) 旧暦1月3日、丁未、先負、八白土星
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誘致するのは 無人でも 誘致決めるは 有人で
米軍飛行訓練施設の誘致を表明していた沖美町で、町議会が誘致要請取り下げを決議。住民にとっても寝耳に水とされた誘致表明は、事前に議会の了解を得ていたといわれるも、結局は白紙となる模様。
そもそも、広島県知事が明確に誘致反対を唱えていただけに、もし議会が町長の誘致を支持していたとしても波乱の展開が予想されていた。今回、町議会が反対し、町長が撤回の方向で動くということで一先ずといったところか。
夜間訓練のタッチ・アンド・ゴーの音量が尋常ではないことは、小生体験済みなので良くわかる。いくら無人島とはいえ、訓練施設が建設されれば、その音は容易に海を越え町民の住む地を揺るがしただろう。そうであるがゆえに、まずは住民の声に耳を傾けるべきだ。
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2003/2/2 (日) 旧暦1月2日,友引,七赤金星
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追悼。 悲しいニュースで目覚める。
日本時間で昨晩、スペースシャトルが空中分解したとのこと。
乗組員7名は全員死亡が確認されたというが、テキサスの大地に横たわるヘルメットの残骸が痛ましい。
また、テロかと反射的に考えてしまう。しかし、どうやら、テロではなく、打ち上げ時点での左翼への損傷が原因と見られるという。
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2003/2/1 (土) 旧暦正月朔日,先勝,六白金星
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今日は旧暦の正月。アジア圏では正月の行事が伝えられている。日本もアジアの一員だけれども、日本では旧正月を華々しく迎えるのは横浜や神戸の中華街だけだろうか。
と、思いきや、九州の神社で新年の行事が行われているということをテレビで放映していた。豆まきを含めて、いろいろな行事は旧暦で行われていたはず。日本では新暦に移行したときに、全ての行事を執り行う日は一気にずらされたのだろうか?
本日、晴れていて気持ちがいいけれども、外は思ったより寒い。
近所の建売は業者が変わってから一週間。しかし、今日は見かけない。売れたにしては、案内板はそのまま。
北海道にはしばしば行く。ここのところ、船を利用して新潟から小樽というケースだった。けれども、大抵は新千歳空港を利用する。
今日からエア・ドゥと全日空の共同運航が始まった。共同運航ということは耳にしていたが、聞き流していた。それが、今日は耳に残った。同じ便、つまり同じ飛行機を使って料金が違うのだという。まぁ、共同運航なのだから、良く考えれば当然といえば当然。しかし、5千円程度違うという。もし、この共同運航便に乗り合わせたらどう思うだろうか。考えてしまう。せめて、全日空で予約した客にはジュースが大きめのものが出るとか。そういう意味もないことを願ってしまう。
何も、プラスアルファがないとするなら、この運賃差額はどう解釈するのだろう。
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東京駅の八重洲北口から歩いて八丁堀に行く。
橋を渡ると八丁堀になる。当然というべきか、残念というべきか、現代のこの地には時代劇に出てくるような世界の名残はない。かすかに、当時から鎮座する神社があるものの、この神社の社殿も再建によるもので江戸の昔からのものではない。
地名だけにその名を留めているに過ぎないのだ。
八丁堀の地は、寛永12(1635)年、城域の拡大によって玉円寺を残して郊外へと移転させられたことから始まる。町奉行板倉勝重の下で与力10名、同心50名の町奉行所が組織された。その奉行所に勤める旗本と御家人の住まいとして宛がわれたのが八丁堀の地。
時代劇で御馴染みの通り、八丁堀の旦那といえば奉行所の役人の代名詞。普通、武士は町人から殿様と呼ばれたが、奉行所の役人、特に同心は御家人であったので旦那と呼ばれたとされる。町奉行所が南北2奉行所体制となると、人員も増強され与力50名、同心280名となる。与力の秩禄は200石で屋敷は300から500坪、これに対して同心の知行は30俵2人扶持で100坪の屋敷が宛がわれた。これらが八丁堀に集中していたことになる。もっとも、同心の中には屋敷の一部を他に貸すことで生活費の一部に当てていたものも少なからずいたようであり、必ずしも八丁堀が町奉行所に勤務する武士達だけの町ではなかったという。
そうそう、八丁堀というと地蔵橋の近くに東洲斎写楽が住んでいたといわれている...
[事件簿]
事件名:「北九州監禁・連続殺人事件」
事件現場:北九州市小倉北区のマンション
事件発生:1996年2月26日〜
被疑者:M(41、♂)、O(40、♀)※殺人罪起訴済
被害者:監禁した少女の父。他にOの姪、父母、甥
容疑:殺人
捜査本部:福岡県警が2/1に両被告を再逮捕
担当:福岡地検小倉支部
[事件簿]
事件名:「立正大学傷害致死事件」
事件現場:東京都品川区大崎、立正大学。携帯電話に関するトラブルに起因。
事件発生:2003年1月25日
被疑者:立正大経済学部4年O容疑者(23)、1日に自首。
被害者:Tさん(53)
容疑:傷害致死
捜査本部:警視庁大崎署
[事件簿]
事件名:「サイゼリヤ吉川栄店強盗事件」
事件現場:埼玉県吉川市
事件発生:2月1日午前3時ごろ
被疑者:逃亡中
被害者:副店長(25)、被害額約35万円
容疑:強盗
2003/1/31 (金) 旧暦12月29日,仏滅,五黄土星
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血税は がまぐち補助に 変わり果て
東京大学が同大大学院医学系研究科T教授の科学研究費補助金約2250万円の不正受給の事実を発表。
内部のチェック機能がなければ、さもありなんという事件。もっとも、全てが個人的に流用されたということではないのかもしれない。それにしても、「冠をたださず」という態度が求められるだろう。それにしても、狭い研究室内部での話、密告があったのだろうか。大学側が定期的にチェック機能を果たしていたにしては5年間というのは長すぎはしないか。もし、内部告発ならば告発者の今後のケアが気になるのは私だけだろうか。
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