東勝寺跡
「鎌倉幕府の執権であった北条氏の氏寺として知られているのが東勝寺だね。創建は3代執権の北条泰時。
何だか、ひっそりとしてしまっているけど」
「廃寺になってしまっているからよ。
1333(元弘3)年に新田義貞が鎌倉に攻め入った時に、第14代執権で最後の得宗の北条高時が一族郎党と寺に立て篭もって火を放った上で自刃しているから。
『一族門葉八百七十餘人ト共ニ自刃ス』っていうくらいの最期だったと言われているわ」
「でもね、あまりの壮絶さに後醍醐天皇が北条氏の菩提を弔うために再興しているでしょ」
「そうそう、それで、室町時代には関東十刹の第3位にまでなるんだけど、戦国時代には廃絶してしまっている」
「諸行無常の響きあり。。。」
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高時腹切矢倉
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東勝寺跡(鎌倉市小町)
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滑川に架かる東勝寺橋
鎌倉幕府執権に仕えた青砥左衛門尉藤綱の故事で知られる