飛鳥白鳳アルカイスム
日本美術が大きな躍進を遂げた時代の一つ。
仏像の様式でいうと、止利派の純朴なアルカイックな力強さから、初々しくも柔和で穏やかな白鳳仏へと変化した。
仏教が正式に日本に伝えられた538年から大化の改新の645年までを飛鳥時代、それから和銅3(710)年の平城京遷都までを白鳳時代という。
この時代、中国では618年に唐が建国され初唐時代に相当し、日本でも、645年には中大兄皇子による大化の改新による蘇我氏の打倒とそれに引き続く天智・天武天皇の時代。白鳳文化の白眉たる建築物としては、明治時代に、フェノロサが「凍れる音楽」と形容した薬師寺東塔がある。また、蘇我倉山田石川麻呂の寺として知られる山田寺にあった興福寺仏頭、高松塚古墳壁画、法隆寺金堂壁画が知られている。